先週の日曜日、なんだかむしゃくしゃした気分で、何を食べても飲んでも気分が晴れない。何だか居ても立っても居られない気持ちになったので、最寄りのCD屋であるタワレコへ。家から自転車で10分もかからない。ボブ・ディランのノーベル賞受賞に沸いていた頃だったので、何かディランのアルバムでも買って帰ろうかと思ったものの、ディランのコーナーにあるCDはあらかた持っているものか、それほど興味をそそられないものかのどちらか。というかこのタワレコ、3~4メートルの什器の片側にしか洋楽のCDがない。CDをそれ程買わない層をターゲットにしているとはいえ、これはさすがに店としての体を成してないのではないか。しかし、何も買わずに帰るというのも何か癪なので、色々探し回った挙句、はっぴいえんどのライブ盤を買って帰る。このライブ盤は、ベルウッド・レコードというレーベルの創立40周年記念にリマスタリング・リリースされたものの一つで、他にも良い作品が多い。細野晴臣の初期の名作、『Hosono House』もこのレーベルからのリリース。未聴の方は、是非確認されたし。
このライブ盤、「はっぴいえんど」と銘打ってはいるものの、はっぴいえんどが7曲、大瀧詠一とココナツ・パンクが2曲、西岡恭蔵が2曲、という変則的な構成。中に入っていた解説を読んでみると、この日ははっぴいえんどの解散ライブだったものの、実際にはかなり色々なバンドが演奏していたようで、その録音は『1973.9.21 SHOW BOAT 素晴しき船出』という盤に収録されている。はっぴいえんどの演奏はもちろん素晴らしいが、大瀧詠一とココナツ・パンクの曲が面白い。はっぴいえんどのアメリカン・ロックなアレンジとは異なる、後のナイアガラなどに代表される大瀧詠一の方向性を示しているような。この辺りの、日本のポピュラー・ミュージックの70~80年代の流れを追いたいと思って3年近く経つ。自分の音楽的興味の持続力の無さに呆れるばかりである。
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