昨日、Qティップが自身のFacebookとInstagramにて、ATCQの新作のリリースを発表した。ほんの数日前に、アリが日本のメディアの取材に「伝説はシールドしたままの状態の方がいい時もあると思う」と答えたブログ記事がアップされていたけど、あのコメントは一体何だったのだろう笑。自分のインスタグラムでも色んなラッパーやプロデューサーがATCQの新作の知らせをシェアしていたけど、イモータル・テクニークのようなハードコアなラッパーまでもが興奮した様子で画像をシェアしていたのには驚いたし、ATCQがラップ・シーンに与えた影響の大きさを改めて思い知った。
そして何よりも嬉しいのは、この新作に今年急逝した、オリジナルメンバーであるファイフの新しいバースが入っていることだ。再結成後のATCQを追ったドキュメンタリー映画『ビーツ、ライムズ・アンド・ライフ』でのQティップとファイフの仲の険悪さを見た時には、こんな奇跡のようなことが起こるとは思いも寄らなかった。そのきっかけがパリの同時多発テロというのは、何とも皮肉なことだけれども。アルバムの客演には、バスタとコンシークエンスというお馴染みのメンバー。ジャロビも参加しているようだし、これこそ正に正真正銘のATCQのアルバム。新曲をひっさげてのツアーを見れないのは悲しいけれど、それでもアルバムの発売日である11月11日が待ち遠しい。
2016年10月29日土曜日
2016年10月27日木曜日
『ライブ‼はっぴいえんど』
先週の日曜日、なんだかむしゃくしゃした気分で、何を食べても飲んでも気分が晴れない。何だか居ても立っても居られない気持ちになったので、最寄りのCD屋であるタワレコへ。家から自転車で10分もかからない。ボブ・ディランのノーベル賞受賞に沸いていた頃だったので、何かディランのアルバムでも買って帰ろうかと思ったものの、ディランのコーナーにあるCDはあらかた持っているものか、それほど興味をそそられないものかのどちらか。というかこのタワレコ、3~4メートルの什器の片側にしか洋楽のCDがない。CDをそれ程買わない層をターゲットにしているとはいえ、これはさすがに店としての体を成してないのではないか。しかし、何も買わずに帰るというのも何か癪なので、色々探し回った挙句、はっぴいえんどのライブ盤を買って帰る。このライブ盤は、ベルウッド・レコードというレーベルの創立40周年記念にリマスタリング・リリースされたものの一つで、他にも良い作品が多い。細野晴臣の初期の名作、『Hosono House』もこのレーベルからのリリース。未聴の方は、是非確認されたし。
このライブ盤、「はっぴいえんど」と銘打ってはいるものの、はっぴいえんどが7曲、大瀧詠一とココナツ・パンクが2曲、西岡恭蔵が2曲、という変則的な構成。中に入っていた解説を読んでみると、この日ははっぴいえんどの解散ライブだったものの、実際にはかなり色々なバンドが演奏していたようで、その録音は『1973.9.21 SHOW BOAT 素晴しき船出』という盤に収録されている。はっぴいえんどの演奏はもちろん素晴らしいが、大瀧詠一とココナツ・パンクの曲が面白い。はっぴいえんどのアメリカン・ロックなアレンジとは異なる、後のナイアガラなどに代表される大瀧詠一の方向性を示しているような。この辺りの、日本のポピュラー・ミュージックの70~80年代の流れを追いたいと思って3年近く経つ。自分の音楽的興味の持続力の無さに呆れるばかりである。
このライブ盤、「はっぴいえんど」と銘打ってはいるものの、はっぴいえんどが7曲、大瀧詠一とココナツ・パンクが2曲、西岡恭蔵が2曲、という変則的な構成。中に入っていた解説を読んでみると、この日ははっぴいえんどの解散ライブだったものの、実際にはかなり色々なバンドが演奏していたようで、その録音は『1973.9.21 SHOW BOAT 素晴しき船出』という盤に収録されている。はっぴいえんどの演奏はもちろん素晴らしいが、大瀧詠一とココナツ・パンクの曲が面白い。はっぴいえんどのアメリカン・ロックなアレンジとは異なる、後のナイアガラなどに代表される大瀧詠一の方向性を示しているような。この辺りの、日本のポピュラー・ミュージックの70~80年代の流れを追いたいと思って3年近く経つ。自分の音楽的興味の持続力の無さに呆れるばかりである。
2016年10月21日金曜日
『エージェント・ウルトラ』、MKウルトラ計画
『アドベンチャーランドへようこそ』のジェシー・アイゼンバーグとクリステン・スチュワートが主演の『エージェント・ウルトラ』。コメディに行きたいのか、アクションに行きたいのか、スパイモノに行きたいのか、恋愛に行きたいのか、色々と寄り道した結果すごく中途半端な映画になってしまった印象。それにしても、ジェシー・アイゼンバーグってもっとキレイな顔だったような記憶があるのだが、どこかグロテスクな顔に見えてしまうのはメイクか何かのせいだろうか…。
本作の主人公・マイクは働いているか、恋人のフィービーといちゃついてるか、ハッパふかしてるか。ただ最後の「ハッパふかしてる」には一応元ネタがあって、それが「MKウルトラ計画」。この計画は、LSDなんかの薬物を使って被験者を洗脳しようとしたという、CIAが実際に行った実験。映画のタイトルの「ウルトラ」は、この実験の名称から取られたものだと思われる。映画の原題は「American Ultra」なんだけど、このタイトルで画像検索してみると、明らかにドラッグ(というかマリファナ)の使用を示唆したポスターが何枚も出てくる。そりゃあ日本ではタイトル変えないといけないわけだ。
本作の主人公・マイクは働いているか、恋人のフィービーといちゃついてるか、ハッパふかしてるか。ただ最後の「ハッパふかしてる」には一応元ネタがあって、それが「MKウルトラ計画」。この計画は、LSDなんかの薬物を使って被験者を洗脳しようとしたという、CIAが実際に行った実験。映画のタイトルの「ウルトラ」は、この実験の名称から取られたものだと思われる。映画の原題は「American Ultra」なんだけど、このタイトルで画像検索してみると、明らかにドラッグ(というかマリファナ)の使用を示唆したポスターが何枚も出てくる。そりゃあ日本ではタイトル変えないといけないわけだ。
2016年10月10日月曜日
『乱暴者』、バイカー・ギャング、『サン・オブ・アナーキー』
昨日マーロン・ブランド主演の『乱暴者』を観ていてなんとなく考えていたのだけれど、バイカー・ギャングの起源はどのくらいまで遡るのだろう。さくっとwikiを見てみたら、『乱暴者』の原作は1947年にカリフォルニア州ホリスターで行われたバイカーの集会を元にしていて、その1年後に「オルタモントの悲劇」などで悪名高いバイカー・ギャング「ヘルズ・エンジェルズ」が結成されたらしい。ただこれをそのまま受け取ると、1947年以前にはもう既にバイカー自体はかなりの数存在していて、それがヘルズ・エンジェルズのような反社会的存在になった経緯はどういうものだったのだろう。英語版のwikiでバイカー・ギャング(向こうだとモーターサイクルギャングと言うらしい)のページを読んだもののそのオリジンに触れた記述は見当たらず、結局のところよく分からないままである。この辺りについて何かまとまった書籍などは出ていないのだろうか。
バイカー・ギャングの実態については、『サン・オブ・アナーキー』というドラマがなかなかに面白い。『パシフィック・リム』で主人公のローリーを演じたチャーリー・ハナムが主演していて、7シーズン続いた人気シリーズだ。銃や麻薬の密売、警察やIRAとの繋がり、敵対するバイカー・ギャングやギャングとの抗争、組織の(意外と民主的な)運営や内部の厳しい掟など見所が多く、また単純に犯罪ドラマとしても面白い。日本だとNetflixで全シーズン配信されていて、確かTSUTAYAなんかでもDVDのレンタルがされているはずなので、興味のある方はぜひ見てほしい。
バイカー・ギャングの実態については、『サン・オブ・アナーキー』というドラマがなかなかに面白い。『パシフィック・リム』で主人公のローリーを演じたチャーリー・ハナムが主演していて、7シーズン続いた人気シリーズだ。銃や麻薬の密売、警察やIRAとの繋がり、敵対するバイカー・ギャングやギャングとの抗争、組織の(意外と民主的な)運営や内部の厳しい掟など見所が多く、また単純に犯罪ドラマとしても面白い。日本だとNetflixで全シーズン配信されていて、確かTSUTAYAなんかでもDVDのレンタルがされているはずなので、興味のある方はぜひ見てほしい。
2016年10月7日金曜日
Netflix『ルーク・ケイジ』なぜルークはなぜフードを被るのか?
休みを利用して、朝から『ルーク・ケイジ』を8話からラストの13話まで鑑賞。『デアデビル』ほど派手なアクションシーンはなく、『ジェシカ・ジョーンズ』のキルグレイヴほど圧倒的なヴィランがいるわけでもない本作。なので、序盤は「これ、ドラマとしてなかなかキツいな…」と思いながら見ていたけれど、終盤にダイアモンドバック(コットンマウスよりヴィランらしい!)が登場した辺りからはストーリーもアクションも格段にテンポよくなり、全エピソード通して見るとなかなかどうして楽しめた。
中でも一番ヤラれたのは、ウータン・クラン(ちなみにドラマ中でルークがウータンの1stを聞いているシーンがある)のメソッド・マンがゲスト出演した12話。このエピソードではメソッド・マンが強盗に遭遇するものの、たまたまその場に居合わせたルークに助けられる。そしてその後出演したラジオでルーク(とハーレムの住民)に向けてラップを披露するのだけど、そのリリックがこのドラマのテーマを分かりやすく表している。以下、その抜粋。
「秩序なき世界で誰を頼れるというんだ?」「みんなで立ち上がろう 警察は間違ってる」「彼は俺たちの最後のヒーローさ」「俺たち黒人のヒーロー」「トレイボンのためにも」
トレイボンとは、2012年に殺されたトレイボン・マーティンのこと。トレイボンは、黒人でフードを被っていたことが発端となって殺されたと言われている。ここでメソッド・マンがラップしているのは、このトレイボン・マーティン事件以後も不当に黒人を虐げる警察や司法への不信感と怒り、それに続く「ブラック・ライヴズ・マター」運動への連帯、そしてそんな世界(例えそれが現実でなくとも)に現れた、社会的不正義と戦うルーク・ケイジという「黒人」ヒーローへの称賛。そう、このドラマの主人公は黒人でなければならなかったし、何があろうともフードを被っている必要があった。警察から不当に疑われ、あろうことか銃を向けられるルークはトレイボンに代表される警察に不当に命を奪われた黒人達を、「防弾仕様」のルークを真似て穴の開いたフードを着て町を闊歩するハーレムの人々はフードを被ってデモ行進をする現実のアメリカの市民を、このエピソードではそれぞれトレースしている。怪力と鋼の体の持ち主という一見バカみたいな設定のヒーローは、アメリカの闇を告発する、黒人社会の代弁者だったのだ。
中でも一番ヤラれたのは、ウータン・クラン(ちなみにドラマ中でルークがウータンの1stを聞いているシーンがある)のメソッド・マンがゲスト出演した12話。このエピソードではメソッド・マンが強盗に遭遇するものの、たまたまその場に居合わせたルークに助けられる。そしてその後出演したラジオでルーク(とハーレムの住民)に向けてラップを披露するのだけど、そのリリックがこのドラマのテーマを分かりやすく表している。以下、その抜粋。
「秩序なき世界で誰を頼れるというんだ?」「みんなで立ち上がろう 警察は間違ってる」「彼は俺たちの最後のヒーローさ」「俺たち黒人のヒーロー」「トレイボンのためにも」
トレイボンとは、2012年に殺されたトレイボン・マーティンのこと。トレイボンは、黒人でフードを被っていたことが発端となって殺されたと言われている。ここでメソッド・マンがラップしているのは、このトレイボン・マーティン事件以後も不当に黒人を虐げる警察や司法への不信感と怒り、それに続く「ブラック・ライヴズ・マター」運動への連帯、そしてそんな世界(例えそれが現実でなくとも)に現れた、社会的不正義と戦うルーク・ケイジという「黒人」ヒーローへの称賛。そう、このドラマの主人公は黒人でなければならなかったし、何があろうともフードを被っている必要があった。警察から不当に疑われ、あろうことか銃を向けられるルークはトレイボンに代表される警察に不当に命を奪われた黒人達を、「防弾仕様」のルークを真似て穴の開いたフードを着て町を闊歩するハーレムの人々はフードを被ってデモ行進をする現実のアメリカの市民を、このエピソードではそれぞれトレースしている。怪力と鋼の体の持ち主という一見バカみたいな設定のヒーローは、アメリカの闇を告発する、黒人社会の代弁者だったのだ。
2016年10月3日月曜日
worst day of the year
朝:自転車の乗り心地がおかしいので色々チェックしてみると、後輪の空気が抜けている。ちょうど先週タイヤとチューブを交換したばかりなのに。時間的に仕事にギリギリだったので、とりあえず急いで空気を入れていつもよりギアを上げて全力でダッシュ。何とか定時に間に合う。仕事中:怪我をしている右足の親指を勢いよく机の角にぶつける。紙で左手を切る。今日処理する予定の商材が来ない、足りない。右足は、後で見てみたら案の定出血していた。靴下が血まみれ。仕事終わり:恐る恐る確認してみるも、やっぱり自転車の後輪の空気が抜けている。スローパンク。職場から最寄りの自転車屋まで30分、雨に降られながら歩く。途中で自転車を倒してしまった拍子にチェーンを落としてしまったことに、自転車屋に着いてようやく気づく。パンク修理と新しいチェーンで3000円弱。時間にして1時間のロス。明日は少しでも良いことがありますように。
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