— #CountryOfKindness (@ladygaga) 2016年11月9日
「Love Trumps Hate」というワードが世界中を駆け巡っている。ドナルド・トランプのアメリカ大統領選の勝利を受けて、レディー・ガガがトランプ・タワーの前で掲げたプラカードに書かれていたメッセージだ。「Trump」は動詞で「勝つ」を意味し、当然だがトランプ自身の名前とかかっている。レディー・ガガらしいし、キャッチーなコピーだとは思うが、果たして愛で憎しみに勝てるだろうか。あの「サマー・オブ・ラブ」でさえ、ニクソンやJ・E・フーバーに代表される「アメリカの闇」を前にして、成す術なく飲み込まれたではないか(PTA『インヒアレント・ヴァイス』が記憶に新しい)。
ルーツ・レゲエを代表するシンガー、ピーター・トッシュは名曲「Equal Rights」の中で、「オレは平和なんか要らない 平等な権利と正義が欲しい」と歌っている。今この世界に必要なのは、愛のような曖昧な感情・概念ではなく、こうした正義を求める強固な意志ではないだろうか。レイシズム、セクシズム、ファシズム、ゼノフォビア、ホモフォビア、等々。自由な世界を脅かす、あらゆる思想や感情に対して、毅然とした姿勢でNOを。不寛容には不寛容を。憎しみを憎み、否定せよ。正義を求める行動や態度こそが、憎しみを打ち負かす。Justice Trumps Hate。おっと言い忘れた、Fuck Donald Trump。
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