早速、私も「UPLINK Cloud」を試してみることにした。ラインナップを見て、迷わず『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』を観ることに決めた。神出鬼没のストリート・アーティスト、バンクシーが2013年10月にニューヨークで行った「1日に1個作品を発表する」という活動を収めたドキュメンタリーだ。といっても、バンクシー自体が登場するわけではなく、そこは『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』とは異なる。映画の冒頭でも、「この映画はバンクシーが製作したものではない」との説明がある。しかし、果たして本当にそうなのだろうか。『イグジット~』のような映画を観てしまった後で、その言葉がどのくらい信用できるものなのかは神のみぞ知るといったところだ。今作にはバンクシーの作品に群がる、多くの人間が登場する。追っかけ、胡散臭い画廊のオーナー、作品を盗む人・守る人、バンクシーに反発・便乗する地元のグラフィティ・アーティスト、現代アートの評論家・ライター、そして警察、等々。こうした人達が巻き起こす騒動も含めて「バンクシーの作品」なわけだが、この中の誰が「演出」で、誰がそうでないのか。バンクシーのやり方が余りにも巧妙で、出てくる何もかもを勘ぐってしまう。まあ、この文章を書いている私自身さえも、おそらく彼の掌の上で踊らされているのだろう。まるでキツネにつつまれたような80分だった。
ところで、バンクシーの自身については「正体不明」ということになっているが、下記のツイートのような噂が広まっている。この映画の中でも、冒頭で確かに「ブリストル出身」とニュース番組のキャスターが言っているのが確認できる。3Dは元々グラフィティ・アーティストだし、これが事実だとしたら納得できる話だ。
マッシヴ・アタックがライブを行った都市とバンクシーの出現場所が複数一致すると。その他3D周辺のスタッフとの関係性も含めた推論。肯定も否定もできないか/ついに発覚?覆面芸術家Banksyの正体はMassive Attack説が報じられるhttps://t.co/vwwYyQurHq— junji.o (@JUN_0412) 2016年9月2日
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