今年はとにかく金がなかった。持病で通院しなければならず、毎月そこそこの出費があるのに加えて足を怪我したりと、どこかツキに見放された感じもあった。それでも新しい音楽をそれなりに追いかけることが出来たのは、ひとえにApple Musicのおかげだ。YouTubeにアクセスする回数も少なくなった。CDを買った枚数、特に新譜の数は、社会に出てから最低だと思う。テクノロジーの進歩をこれほど喜んだことはない。ただ、ストリーミングで事前に試聴できることで駄作を買わなくなり、良作しか並んでいないCD棚というのも、どこか寂しさを感じるのは確か。無駄がないというのは、やはり人間らしくない。
そうやってストリーミングをメインで聞いていたので、必然的に聞き漏れたのは、ほぼ海賊盤のような形で出回っているMIX-CD。iTunesのスマートプレイリストで調べてみたら、今年買ったのはECDのドネーションMIX2枚、BUSHMIND『Up, Up & Away』、MASS-HOLE『QUEENS & KINGS』の4枚だけ。一時期はこういうMIXを狂ったように買いまくっていたので、この枚数はちょっと悲しい。DJによるMIX音源を聞いて、新しい音楽ジャンルへ興味を持つことは経験的に少なくない。来年は何とかこの辺の音源を買っていきたいけれど、経済的にどこまでいけるだろう。
映画に関しては、音楽のように最新の作品をストリーミングで観ることはできない。なので、振り返ってみるとかなり悲惨な状況だった。劇場で観ることができた作品は、20本にも満たない。オスカーにノミネートされた作品を一通り観終ったのは、ここ最近のこと。それでもこのブログで幾つか紹介したような良い映画を観ることができたのは、ささやかな幸せだ。ただ一つ言わせてもらうなら、アカデミー賞の作品賞は『スポットライト』ではなく、『レヴェナント』もしくは『ブリッジ・オブ・スパイ』だったと思う。
もうすぐ2017年。やりたいことは山ほどあるけど、まずはもっと社会運動にコミットしたい。首相が真珠湾を訪問した翌日に閣僚が靖国神社に参拝するような国は、根本的に何かが間違っている。今年は金がないというのを言い訳にしてデモや抗議に参加するのをサボっていたけれど、自分のような人間こそ、何かあった時に真っ先に犠牲になることは分かりきっている。だからこそ、行動が必要だし、そうやって自分の生活を守るしかない。近い未来、過去を振り返って、あの頃自分は何もしなかったと後悔しないように。あとは生活に関する細々とした事柄。引っ越し、勤労、ダイエット、自炊、読書、部屋にある本・レコード・CD・DVDの整理、ブログの定期的な更新、等々。こだま和文さんに倣い、日々の暮らしも大切に。
0 件のコメント:
コメントを投稿