2016年12月13日火曜日

『ウォーキング・デッド』、様々なトピックの中にある普遍性

これまで避け続けてはいたものの、ついに『ウォーキング・デッド』に陥落してしまった。USのラップ情報目当てでフォローしているTwitterアカウントの中の方が余りにものめり込んでいるので、夜眠れない時に思わず見出したら案の定、こちらも泥沼に入り込んでしまった。キャスティングも、『デアデビル』のシーズン2でパニッシャー役を演じていたジョン・バーンサル、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のヨンドゥ役マイケル・ルーカー、『ジ・アメリカンズ』のノア・エメリッヒなど、色んなドラマや映画で見る面子が揃っていて、今から見るとなかなか面白い。ただキャスティングを調べるのにwikiを見ると、最新のシリーズでそのキャラクターが「生存」しているかどうか分かってしまうので、かなり注意が必要。いやー、しかしこれ、今もって現在進行中で、しかもシーズン7まであるのか…。

しかし、アメリカのドラマのトピックの多さには脱帽する。『ウォーキング・デッド』はゾンビ(公式にはゾンビではなく「ウォーカー」)、『ジ・アメリカンズ』は冷戦中のソ連のスパイ夫婦、『ブレイキング・バッド』『ナルコス』はドラッグ及び麻薬戦争、『ストレンジャー・シングス』はSF、『サン・オブ・アナーキー』はバイカー・ギャング、『ゴッサム』『デアデビル』に代表されるアメコミ原作モノ、等々。ただ多くのヒットするドラマに共通するのは、結局のところ突き詰めると「ホームドラマ」というか、家族のドラマに落ち着くというところ。『ゴッサム』のようなかなり変化球なドラマでも、飛び道具的な演出だけに留まらず、若き日のジェームズ・ゴードンとブルース・ウェインを中心とした人間ドラマをしっかり描いている。どれだけとんでもない設定でも、多くの視聴者に訴えかける普遍的なテーマが中心にないと成功しないのを、アメリカのドラマ製作者は分かっているということなのだろう。


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