2016年10月21日金曜日

『エージェント・ウルトラ』、MKウルトラ計画

『アドベンチャーランドへようこそ』のジェシー・アイゼンバーグとクリステン・スチュワートが主演の『エージェント・ウルトラ』。コメディに行きたいのか、アクションに行きたいのか、スパイモノに行きたいのか、恋愛に行きたいのか、色々と寄り道した結果すごく中途半端な映画になってしまった印象。それにしても、ジェシー・アイゼンバーグってもっとキレイな顔だったような記憶があるのだが、どこかグロテスクな顔に見えてしまうのはメイクか何かのせいだろうか…。

本作の主人公・マイクは働いているか、恋人のフィービーといちゃついてるか、ハッパふかしてるか。ただ最後の「ハッパふかしてる」には一応元ネタがあって、それが「MKウルトラ計画」。この計画は、LSDなんかの薬物を使って被験者を洗脳しようとしたという、CIAが実際に行った実験。映画のタイトルの「ウルトラ」は、この実験の名称から取られたものだと思われる。映画の原題は「American Ultra」なんだけど、このタイトルで画像検索してみると、明らかにドラッグ(というかマリファナ)の使用を示唆したポスターが何枚も出てくる。そりゃあ日本ではタイトル変えないといけないわけだ。


2016年10月10日月曜日

『乱暴者』、バイカー・ギャング、『サン・オブ・アナーキー』

昨日マーロン・ブランド主演の『乱暴者』を観ていてなんとなく考えていたのだけれど、バイカー・ギャングの起源はどのくらいまで遡るのだろう。さくっとwikiを見てみたら、『乱暴者』の原作は1947年にカリフォルニア州ホリスターで行われたバイカーの集会を元にしていて、その1年後に「オルタモントの悲劇」などで悪名高いバイカー・ギャング「ヘルズ・エンジェルズ」が結成されたらしい。ただこれをそのまま受け取ると、1947年以前にはもう既にバイカー自体はかなりの数存在していて、それがヘルズ・エンジェルズのような反社会的存在になった経緯はどういうものだったのだろう。英語版のwikiでバイカー・ギャング(向こうだとモーターサイクルギャングと言うらしい)のページを読んだもののそのオリジンに触れた記述は見当たらず、結局のところよく分からないままである。この辺りについて何かまとまった書籍などは出ていないのだろうか。

バイカー・ギャングの実態については、『サン・オブ・アナーキー』というドラマがなかなかに面白い。『パシフィック・リム』で主人公のローリーを演じたチャーリー・ハナムが主演していて、7シーズン続いた人気シリーズだ。銃や麻薬の密売、警察やIRAとの繋がり、敵対するバイカー・ギャングやギャングとの抗争、組織の(意外と民主的な)運営や内部の厳しい掟など見所が多く、また単純に犯罪ドラマとしても面白い。日本だとNetflixで全シーズン配信されていて、確かTSUTAYAなんかでもDVDのレンタルがされているはずなので、興味のある方はぜひ見てほしい。


2016年10月7日金曜日

Netflix『ルーク・ケイジ』なぜルークはなぜフードを被るのか?

休みを利用して、朝から『ルーク・ケイジ』を8話からラストの13話まで鑑賞。『デアデビル』ほど派手なアクションシーンはなく、『ジェシカ・ジョーンズ』のキルグレイヴほど圧倒的なヴィランがいるわけでもない本作。なので、序盤は「これ、ドラマとしてなかなかキツいな…」と思いながら見ていたけれど、終盤にダイアモンドバック(コットンマウスよりヴィランらしい!)が登場した辺りからはストーリーもアクションも格段にテンポよくなり、全エピソード通して見るとなかなかどうして楽しめた。

中でも一番ヤラれたのは、ウータン・クラン(ちなみにドラマ中でルークがウータンの1stを聞いているシーンがある)のメソッド・マンがゲスト出演した12話。このエピソードではメソッド・マンが強盗に遭遇するものの、たまたまその場に居合わせたルークに助けられる。そしてその後出演したラジオでルーク(とハーレムの住民)に向けてラップを披露するのだけど、そのリリックがこのドラマのテーマを分かりやすく表している。以下、その抜粋。

「秩序なき世界で誰を頼れるというんだ?」「みんなで立ち上がろう 警察は間違ってる」「彼は俺たちの最後のヒーローさ」「俺たち黒人のヒーロー」「トレイボンのためにも」

トレイボンとは、2012年に殺されたトレイボン・マーティンのこと。トレイボンは、黒人でフードを被っていたことが発端となって殺されたと言われている。ここでメソッド・マンがラップしているのは、このトレイボン・マーティン事件以後も不当に黒人を虐げる警察や司法への不信感と怒り、それに続く「ブラック・ライヴズ・マター」運動への連帯、そしてそんな世界(例えそれが現実でなくとも)に現れた、社会的不正義と戦うルーク・ケイジという「黒人」ヒーローへの称賛。そう、このドラマの主人公は黒人でなければならなかったし、何があろうともフードを被っている必要があった。警察から不当に疑われ、あろうことか銃を向けられるルークはトレイボンに代表される警察に不当に命を奪われた黒人達を、「防弾仕様」のルークを真似て穴の開いたフードを着て町を闊歩するハーレムの人々はフードを被ってデモ行進をする現実のアメリカの市民を、このエピソードではそれぞれトレースしている。怪力と鋼の体の持ち主という一見バカみたいな設定のヒーローは、アメリカの闇を告発する、黒人社会の代弁者だったのだ。


2016年10月3日月曜日

worst day of the year

朝:自転車の乗り心地がおかしいので色々チェックしてみると、後輪の空気が抜けている。ちょうど先週タイヤとチューブを交換したばかりなのに。時間的に仕事にギリギリだったので、とりあえず急いで空気を入れていつもよりギアを上げて全力でダッシュ。何とか定時に間に合う。仕事中:怪我をしている右足の親指を勢いよく机の角にぶつける。紙で左手を切る。今日処理する予定の商材が来ない、足りない。右足は、後で見てみたら案の定出血していた。靴下が血まみれ。仕事終わり:恐る恐る確認してみるも、やっぱり自転車の後輪の空気が抜けている。スローパンク。職場から最寄りの自転車屋まで30分、雨に降られながら歩く。途中で自転車を倒してしまった拍子にチェーンを落としてしまったことに、自転車屋に着いてようやく気づく。パンク修理と新しいチェーンで3000円弱。時間にして1時間のロス。明日は少しでも良いことがありますように。

2016年9月18日日曜日

『ズーランダー』、『俺たちニュースキャスター』

最近アメリカのコメディをよく観る。中でも『ズーランダー』と『俺たちニュースキャスター』は本当に死ぬかと思うほど笑った。下手にシリアスだったりアートを目指してる映画よりも余程冒険してるというか、現実離れした映像になってる所がなかなか興味深い。『ズーランダー』だとウォーキング対決や『2001年宇宙の旅』のパロディ。『俺たち~』だと愛について話してたらなぜか「Afternoon Delight」を合唱しだしたり、路地裏で各TV局のキャスター陣が乱闘したり。こういうの観ると元気になるな。そしてどっちにも出てるベン・スティラーとウィル・フェレル、素晴らしい。























2016年9月4日日曜日

酒、酒、酒、『悪名』と田宮二郎

最近とにかく酒を飲んでいる。飲んだら差し障りのあるような時でも、気が付いたら飲んでいる。ECDが『失点・イン・ザ・パーク』で「時間があるとつい飲んでしまう」というようなことを書いていたと思うが、確かにその通りだ。なぜ飲んでしまうかというと簡単なことで、詰まる所は金である。幼少期はよく癇癪を起こす子供で、自分でもそれを悪いことだと自覚していたので年をとる度に我慢することを覚えていったが、よく考えてみるとちゃんとしたストレス解消法というものを生まれてこの方持ったことがない。ようやく覚えた解消法が酒では、これはたまったものではない。豪勢にドーンと大きな買い物でも出来ればストレスも溜まらないのだろうが、そもそもストレスの元が金であるのでどうしようもない。このままではますます酒を飲むだけである。

閑話休題。今日は勝新がブレイクするきっかけとなった映画『悪名』を鑑賞。『座頭市』での目を閉じた勝新のイメージが強すぎるので、目を開けている勝新が新鮮で仕方ない。意外と童顔。この映画は勝新もさることながら、子分役の田宮二郎がとにかく良い。一人だけ別のリズムで芝居をしているようだ。庵野秀明がファンだというのも頷ける。『白い巨塔』や他の作品も見てみようと思う。


2016年9月1日木曜日

アキ・カウリスマキ『愛しのタチアナ』『浮き雲』

久しぶりすぎて文章の書き方を忘れそうになる…。今はMSCのO2いうところの「消耗単純肉体労働者」として働きながらも、細々と音楽聞いたり映画を観たり小説を読んだりで毎日をやりすごしてる。音楽はApplle Music、映画はTSUTAYA、小説は図書館中心。プロレタリアート。

今日はアキ・カウリスマキ『愛しのタチアナ』『浮き雲』を鑑賞。『浮き雲』の方が評価が高いみたいだけど、『愛しのタチアナ』の方が面白かった。ロード・ムービーで、ラブストーリーで、大いなるナンセンスの塊のような映画。ヌーベル・バーグに影響されたオフ・ビートな作風の作家といったらジャームッシュだろうけど、カウリスマキの方がギャグと音楽のセンスが合う(『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』はちょっと別格だけど)。