最終話とその後に流れる製作陣や出演俳優へのインタビューを見るに、単純にドラマ作品としてのクオリティだけでなく、「ティーンエイジャーの自殺を防ぐ」という大きな目的があった上で作られていて、見終わって思わず関心してしまった。ハンナの自殺シーンは、これまで見た映画やドラマの自殺シーンの中でも最も痛々しく、尚且つ自殺を全く美化していない。インタビューでプロデューサーが語っていた通り自殺は答えではなく、その先には何も無いのだというメッセージがしっかりと伝わってくる。ゲイ、レズビアン、ナード(オタク)、ジョックス(体育会系)、白人、黒人、メキシカン、エイジアンという登場人物の多様な構成もとても模範的。日本でも、リベラルな高校なんかでは教材の一つとして使えるのではないだろうか。たびたびジョイ・ディヴィジョンの曲が流れるのは、少し狙い過ぎな気もしなくはないが。
2017年5月3日水曜日
2017年2月26日日曜日
Johnny Osbourne『Meets Roots Radics 1980-1981 Vintage』
このアルバムには個人的に因縁があって、3年ほど前に池袋のココナッツ・ディスクでアナログを見つけて、試聴してみたらかなり内容が良さげで即購入。んで家に帰って聞いてみたら、針飛びでループしてしまったので返品に行ったものの、お店のターンテーブルでは普通に聞けて(要はウチのレコード・プレイヤーがしょぼい)返品できず、なんだか激しく損をした気分になったことを覚えている…。
今回買ったのはCD盤で、新宿のユニオン・ラテン館で発見。これなら針飛びの心配も必要ないっつーことでで安心して購入。ドラマーのStyle Scott率いるRoots Radicsの演奏に、Johnny Osbourneのボーカルが乗っかって非常に心地よい。プロデューサーはLinval Thompson。このアルバムはショーケース・スタイルで、簡単に説明すると、原曲の後にその曲のダブ・バージョンが収録されている構成になっている。このダブ・バージョンも素晴らしい内容。ただ誰がダブ・ミックスしたかの記載はなく、Discogsで調べてみたものの、こちらでも分からず。誰がやったんだろうか。とにかく、アーリー・ダンスホールの魅力を存分に堪能できる1枚。おすすめ。
今回買ったのはCD盤で、新宿のユニオン・ラテン館で発見。これなら針飛びの心配も必要ないっつーことでで安心して購入。ドラマーのStyle Scott率いるRoots Radicsの演奏に、Johnny Osbourneのボーカルが乗っかって非常に心地よい。プロデューサーはLinval Thompson。このアルバムはショーケース・スタイルで、簡単に説明すると、原曲の後にその曲のダブ・バージョンが収録されている構成になっている。このダブ・バージョンも素晴らしい内容。ただ誰がダブ・ミックスしたかの記載はなく、Discogsで調べてみたものの、こちらでも分からず。誰がやったんだろうか。とにかく、アーリー・ダンスホールの魅力を存分に堪能できる1枚。おすすめ。
2017年2月19日日曜日
新宿のディスクユニオン(2店舗だけ)巡り
ディスクユニオンの新宿エリアの店舗にて、各店のいずれかのメルマガに登録していると中古品・輸入新品が10%オフになるセールが金曜から開催されており、本当は仕事が休みでセールの初日だった金曜に行くはずが体調すぐれず、最終日の今日ようやく行けた(土曜は仕事)。メルマガに登録していたのはクラブミュージックショップだったものの、まず行ったのは新宿本館の4F、ラテン・ブラジル館。目当てにしていたのは、Yabby YouのPressure Soundsから復刻されていたダブ・アルバムだったものの、中古のCDの品揃えがなかなかよく、結局買ったのはJohn Holt『1000 Volts Of Holt』と、V.A.『The Agrovators Meet The Revolutionaries At Channel One Studio』。Yabby Youは、今度行った時にまだ残っていたら…。
もうこの2枚を断腸の思いで選んだのでこれで帰ってもよかったのだが、何となく間が差して通りを一本隔てた所にある新宿中古センターへ。レゲエのコーナーをチェックすると、King Tubby and The Aggrovators『Brass Rockers』の帯付き日本盤!買おうかどうしようか迷ったものの、Amazonで調べたら輸入盤が新品で売っていた+懐事情を考え、断念。ここで帰れば良かったものの、ヒップホップ・コーナーも見てしまったのがいけなかった。BLACKSMOKERからリリースされた、THINKTANKのDJ YAZIとニトロのMACKA-CHINのMIXを発見してしまう。ここでも迷いに迷って、DJ YAZI『DUBS CRAZINESS』を購入。ここで、さすがに帰路につく。結局、メルマガに登録していたクラブミュージックショップへは行かず。今はこのエントリーを書きながら、『1000 Volts Of Holt』を聞いている。最高、これぞジャマイカ発のソウル・ミュージック。今日も素晴らしい音との出会いに感謝。
もうこの2枚を断腸の思いで選んだのでこれで帰ってもよかったのだが、何となく間が差して通りを一本隔てた所にある新宿中古センターへ。レゲエのコーナーをチェックすると、King Tubby and The Aggrovators『Brass Rockers』の帯付き日本盤!買おうかどうしようか迷ったものの、Amazonで調べたら輸入盤が新品で売っていた+懐事情を考え、断念。ここで帰れば良かったものの、ヒップホップ・コーナーも見てしまったのがいけなかった。BLACKSMOKERからリリースされた、THINKTANKのDJ YAZIとニトロのMACKA-CHINのMIXを発見してしまう。ここでも迷いに迷って、DJ YAZI『DUBS CRAZINESS』を購入。ここで、さすがに帰路につく。結局、メルマガに登録していたクラブミュージックショップへは行かず。今はこのエントリーを書きながら、『1000 Volts Of Holt』を聞いている。最高、これぞジャマイカ発のソウル・ミュージック。今日も素晴らしい音との出会いに感謝。
2017年2月12日日曜日
L?K?O『Strictly Rockers Chapter 5』
いつも通りユニオンで300~500円ほどの安いCDを探していたら、ジャケットなし剥き出しのプラケースにCDだけが入ったものを発見。商品カードを見たところL?K?Oによるルーツレゲエ・ミックスとあり、値段も700円とまあ何とか手が出る範囲だったので、100円の特価CD(Flying Rhythmsの2nd)と併せて購入。帰宅しiTunesにインポートし聞いてみたら、これが自分の好みにぴったりの素晴らしいミックスで、晩飯のパスタ茹でながらガッツポーズ。今日はB.D.の1stも数年ぶりに見たし(いつの間にか値段が2000円ほど上がっていた)、なぜか5000円弱の値がついているThe Beatnuts『A Musical Massacre』の2LPを見つけてしまったり(おそらく査定ミス、店員さんドンマイ…)、レコード・CD漁り的には何かと持ってた。
ところでMIXのタイトルは、『Strictly Rockers Chapter 5』。「5」というからには、1~4もあるのだろうと思って調べてみたら、「Strictly Rockers」というタイトルの、「レゲエ専門ではないDJ/クリエイターによるレゲエ・ミックスCD」だった(DISK SHOP ZEROの特集ページがかなり詳しい)。ヤフオクで「Strictly Rockers」で検索すると、結構な数の出品がある。やはり、クボタタケシ、ECD、EVISBEATS辺りの人気のあるDJの作品は値段設定が高い。クボタタケシに関して言えば、「おまけ付」で万超えのものもある。ここまでくると、さすがにお手上げ。
ところでMIXのタイトルは、『Strictly Rockers Chapter 5』。「5」というからには、1~4もあるのだろうと思って調べてみたら、「Strictly Rockers」というタイトルの、「レゲエ専門ではないDJ/クリエイターによるレゲエ・ミックスCD」だった(DISK SHOP ZEROの特集ページがかなり詳しい)。ヤフオクで「Strictly Rockers」で検索すると、結構な数の出品がある。やはり、クボタタケシ、ECD、EVISBEATS辺りの人気のあるDJの作品は値段設定が高い。クボタタケシに関して言えば、「おまけ付」で万超えのものもある。ここまでくると、さすがにお手上げ。
2016年12月30日金曜日
from 2016 to 2017
今年はとにかく金がなかった。持病で通院しなければならず、毎月そこそこの出費があるのに加えて足を怪我したりと、どこかツキに見放された感じもあった。それでも新しい音楽をそれなりに追いかけることが出来たのは、ひとえにApple Musicのおかげだ。YouTubeにアクセスする回数も少なくなった。CDを買った枚数、特に新譜の数は、社会に出てから最低だと思う。テクノロジーの進歩をこれほど喜んだことはない。ただ、ストリーミングで事前に試聴できることで駄作を買わなくなり、良作しか並んでいないCD棚というのも、どこか寂しさを感じるのは確か。無駄がないというのは、やはり人間らしくない。
そうやってストリーミングをメインで聞いていたので、必然的に聞き漏れたのは、ほぼ海賊盤のような形で出回っているMIX-CD。iTunesのスマートプレイリストで調べてみたら、今年買ったのはECDのドネーションMIX2枚、BUSHMIND『Up, Up & Away』、MASS-HOLE『QUEENS & KINGS』の4枚だけ。一時期はこういうMIXを狂ったように買いまくっていたので、この枚数はちょっと悲しい。DJによるMIX音源を聞いて、新しい音楽ジャンルへ興味を持つことは経験的に少なくない。来年は何とかこの辺の音源を買っていきたいけれど、経済的にどこまでいけるだろう。
映画に関しては、音楽のように最新の作品をストリーミングで観ることはできない。なので、振り返ってみるとかなり悲惨な状況だった。劇場で観ることができた作品は、20本にも満たない。オスカーにノミネートされた作品を一通り観終ったのは、ここ最近のこと。それでもこのブログで幾つか紹介したような良い映画を観ることができたのは、ささやかな幸せだ。ただ一つ言わせてもらうなら、アカデミー賞の作品賞は『スポットライト』ではなく、『レヴェナント』もしくは『ブリッジ・オブ・スパイ』だったと思う。
もうすぐ2017年。やりたいことは山ほどあるけど、まずはもっと社会運動にコミットしたい。首相が真珠湾を訪問した翌日に閣僚が靖国神社に参拝するような国は、根本的に何かが間違っている。今年は金がないというのを言い訳にしてデモや抗議に参加するのをサボっていたけれど、自分のような人間こそ、何かあった時に真っ先に犠牲になることは分かりきっている。だからこそ、行動が必要だし、そうやって自分の生活を守るしかない。近い未来、過去を振り返って、あの頃自分は何もしなかったと後悔しないように。あとは生活に関する細々とした事柄。引っ越し、勤労、ダイエット、自炊、読書、部屋にある本・レコード・CD・DVDの整理、ブログの定期的な更新、等々。こだま和文さんに倣い、日々の暮らしも大切に。
そうやってストリーミングをメインで聞いていたので、必然的に聞き漏れたのは、ほぼ海賊盤のような形で出回っているMIX-CD。iTunesのスマートプレイリストで調べてみたら、今年買ったのはECDのドネーションMIX2枚、BUSHMIND『Up, Up & Away』、MASS-HOLE『QUEENS & KINGS』の4枚だけ。一時期はこういうMIXを狂ったように買いまくっていたので、この枚数はちょっと悲しい。DJによるMIX音源を聞いて、新しい音楽ジャンルへ興味を持つことは経験的に少なくない。来年は何とかこの辺の音源を買っていきたいけれど、経済的にどこまでいけるだろう。
映画に関しては、音楽のように最新の作品をストリーミングで観ることはできない。なので、振り返ってみるとかなり悲惨な状況だった。劇場で観ることができた作品は、20本にも満たない。オスカーにノミネートされた作品を一通り観終ったのは、ここ最近のこと。それでもこのブログで幾つか紹介したような良い映画を観ることができたのは、ささやかな幸せだ。ただ一つ言わせてもらうなら、アカデミー賞の作品賞は『スポットライト』ではなく、『レヴェナント』もしくは『ブリッジ・オブ・スパイ』だったと思う。
もうすぐ2017年。やりたいことは山ほどあるけど、まずはもっと社会運動にコミットしたい。首相が真珠湾を訪問した翌日に閣僚が靖国神社に参拝するような国は、根本的に何かが間違っている。今年は金がないというのを言い訳にしてデモや抗議に参加するのをサボっていたけれど、自分のような人間こそ、何かあった時に真っ先に犠牲になることは分かりきっている。だからこそ、行動が必要だし、そうやって自分の生活を守るしかない。近い未来、過去を振り返って、あの頃自分は何もしなかったと後悔しないように。あとは生活に関する細々とした事柄。引っ越し、勤労、ダイエット、自炊、読書、部屋にある本・レコード・CD・DVDの整理、ブログの定期的な更新、等々。こだま和文さんに倣い、日々の暮らしも大切に。
2016年12月25日日曜日
自転車で下高井戸へ、ECDドネーションMIX-CD、クリスマスの夜
15時過ぎから、自転車で下高井戸のトラスムンドへ。事前にNAVITIMEで経路を確認して、メモ帳に画像付きで保存し、準備は万全だと思っていたけれど、途中で完全に道に迷う。全く見当外れの狭い路地を「大体この方向のはず…」と思いながら走っていたら京王線の高架橋が見えたので、それを辿ってようやく下高井戸に到着。コンビニでホットコーヒーを買って飲むものの、寒さは消えず。運動しようと思って自転車にしたけれど、これなら素直に電車にすればよかった。
わざわざトラスムンドへ来た理由は、現在がんで闘病中のECDへのドネーションを目的としたMIX-CDを買うため。店長である浜崎さんのブログにもある通り、MIXはラヴァーズ・ロックとディスコの2種類あり、「売上金は全額」ECDの元へと送られるという。ちょっと目を疑ったのは、ECDに渡されるのは「収益」ではなく「売上金」だというところ。今日この2枚をレジに持って行ったら会計の際にもレジは打たず、2千円をそのまま封筒に入れていたので、CD-Rの代金等の雑費は差し引かず、全額ECDに渡すのだろうか。だとしたら、あまりにも男前すぎる。ECDに人生を救われた日本語ラップファンのみならず、反原発デモなどでECDの雄姿を目撃した諸君、千円札を2枚握りしめてトラスムンドへ向かうべし。MIXの内容は、私が保証する。ちなみに2枚共買うと、もう1枚オールジャンルのMIXが付いてくるので、かなりお得。
とまあ、こんな取り留めの無いことを書いていたら、12月25日になってしまった。アメリカでは「メリークリスマス」ではなく、「ハッピーホリデー」と言うのが主流だとか。思い返してみると、子供の頃にちゃんとクリスマスを祝った記憶があまりない。だからなのか、クリスマスでわいわいやってる人を見ると、何か違う国の人を見るような、不思議な気分に陥る。おそらくそういう人は、子供の頃からクリスマスを祝う習慣がついているのだろう。クリスマスのイルミネーションで飾られた家に住む子供は、大人になったら同じように彼らの子供にもクリスマスの楽しみ方を教えるのだろう。そうやって、クリスマスに限らず何もかも一切が受け継がれていく。それはそれでよし。
クリスマスに独身で、東京に住み、パートナーもなく一人暮らしなら、どのような過ごし方をするのだろう。ここに、一つの極端な例がある。この方は自分とは全く面識はないものの、勝手に尊敬しているディガーの方。カセットテープを自らの専門というか、最早ここまでいくとテープを掘ることを自らの人生の使命のように感じているのだと思う。ただ、ユニオンで働いていた経験から言うと、店員を威嚇するのは勘弁していただきたい(日常の業務でいっぱいいっぱいだと思うので)…。もし、このエントリーを読んでいるほど暇でやることがないというなら、あまりにもベタではあるが、これを観てクリスマスをやり過ごすのも悪くないだろう。俳優・北野武の狂気が迸る、何度観ても素晴らしいクラシック。それでは、メリークリスマス。
わざわざトラスムンドへ来た理由は、現在がんで闘病中のECDへのドネーションを目的としたMIX-CDを買うため。店長である浜崎さんのブログにもある通り、MIXはラヴァーズ・ロックとディスコの2種類あり、「売上金は全額」ECDの元へと送られるという。ちょっと目を疑ったのは、ECDに渡されるのは「収益」ではなく「売上金」だというところ。今日この2枚をレジに持って行ったら会計の際にもレジは打たず、2千円をそのまま封筒に入れていたので、CD-Rの代金等の雑費は差し引かず、全額ECDに渡すのだろうか。だとしたら、あまりにも男前すぎる。ECDに人生を救われた日本語ラップファンのみならず、反原発デモなどでECDの雄姿を目撃した諸君、千円札を2枚握りしめてトラスムンドへ向かうべし。MIXの内容は、私が保証する。ちなみに2枚共買うと、もう1枚オールジャンルのMIXが付いてくるので、かなりお得。
とまあ、こんな取り留めの無いことを書いていたら、12月25日になってしまった。アメリカでは「メリークリスマス」ではなく、「ハッピーホリデー」と言うのが主流だとか。思い返してみると、子供の頃にちゃんとクリスマスを祝った記憶があまりない。だからなのか、クリスマスでわいわいやってる人を見ると、何か違う国の人を見るような、不思議な気分に陥る。おそらくそういう人は、子供の頃からクリスマスを祝う習慣がついているのだろう。クリスマスのイルミネーションで飾られた家に住む子供は、大人になったら同じように彼らの子供にもクリスマスの楽しみ方を教えるのだろう。そうやって、クリスマスに限らず何もかも一切が受け継がれていく。それはそれでよし。
クリスマスに独身で、東京に住み、パートナーもなく一人暮らしなら、どのような過ごし方をするのだろう。ここに、一つの極端な例がある。この方は自分とは全く面識はないものの、勝手に尊敬しているディガーの方。カセットテープを自らの専門というか、最早ここまでいくとテープを掘ることを自らの人生の使命のように感じているのだと思う。ただ、ユニオンで働いていた経験から言うと、店員を威嚇するのは勘弁していただきたい(日常の業務でいっぱいいっぱいだと思うので)…。もし、このエントリーを読んでいるほど暇でやることがないというなら、あまりにもベタではあるが、これを観てクリスマスをやり過ごすのも悪くないだろう。俳優・北野武の狂気が迸る、何度観ても素晴らしいクラシック。それでは、メリークリスマス。
2016年12月23日金曜日
Netflix『最後の追跡』、監督デヴィッド・マッケンジーの力量
ずっとNetflixのマイリストに入れたまま積んでた作品を、この休日を良い機会だと思って幾つか観てみたら、とんでもない傑作があって驚いた。主演がジェフ・ブリッジス、クリス・パインにベン・フォスター、スコアがニック・ケイヴ、監督がデヴィッド・マッケンジー。こんなに豪華なキャスト・製作陣の映画が、日本ではNetflix独占配信とは…。
本作は、基本的には犯罪者とそれを追う追跡者による現代版西部劇だが、それと同時に劇中で保安官のアルベルト(彼は先住民族であり、それこそがポイント)が言うように、この映画は「奪われた者がそれを奪い返す」物語でもある。まず先住民族から移民が奪い、更に移民の中でも貧しい者から富める者が奪い、今では1%がが99%から富を掠め取る、それが今のアメリカ。主人公達はその1%の象徴ともいえる「銀行」(いくら破綻しても政府から助けてもらえる言わば「聖域」)から金を盗み、その金で自分達の所有物だったものを奪い返す。このやり方はまるでビリー・ザ・キッドのような義賊のそれで、この映画の西部劇的な要素を否が応にも強調している。そして最後に、映画は西部劇らしく、当事者同士の一対一へと導かれていく。
それにしても監督のデヴィッド・マッケンジー、『名もなき塀の中の王』と本作しかまだ観ていないけれど、既に大物の趣がある。本作で映し出されるテキサスの荒野や銀行強盗、カーチェイスのシーンを観ていると、「男の映画を撮らせたら世界一」なマイケル・マンと同じような雰囲気を感じさせる。今、屈強な男の物語を撮らせてデヴィッド・マッケンジー以上か同等のクオリティの作品を作れる監督がどれだけいるだろうか。確かドゥニ・ヴィルニーヴが『ボーダーライン』公開時に同じくマイケル・マンと比較されていたが、この両者は同じくらい高いレベルに達しているように思う。
本作は、基本的には犯罪者とそれを追う追跡者による現代版西部劇だが、それと同時に劇中で保安官のアルベルト(彼は先住民族であり、それこそがポイント)が言うように、この映画は「奪われた者がそれを奪い返す」物語でもある。まず先住民族から移民が奪い、更に移民の中でも貧しい者から富める者が奪い、今では1%がが99%から富を掠め取る、それが今のアメリカ。主人公達はその1%の象徴ともいえる「銀行」(いくら破綻しても政府から助けてもらえる言わば「聖域」)から金を盗み、その金で自分達の所有物だったものを奪い返す。このやり方はまるでビリー・ザ・キッドのような義賊のそれで、この映画の西部劇的な要素を否が応にも強調している。そして最後に、映画は西部劇らしく、当事者同士の一対一へと導かれていく。
それにしても監督のデヴィッド・マッケンジー、『名もなき塀の中の王』と本作しかまだ観ていないけれど、既に大物の趣がある。本作で映し出されるテキサスの荒野や銀行強盗、カーチェイスのシーンを観ていると、「男の映画を撮らせたら世界一」なマイケル・マンと同じような雰囲気を感じさせる。今、屈強な男の物語を撮らせてデヴィッド・マッケンジー以上か同等のクオリティの作品を作れる監督がどれだけいるだろうか。確かドゥニ・ヴィルニーヴが『ボーダーライン』公開時に同じくマイケル・マンと比較されていたが、この両者は同じくらい高いレベルに達しているように思う。
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